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アラカンからの挑戦

こりゃまたしっくりーメゾンドヒミコー

『メゾン・ド・ヒミコ』オフィシャル・ブック

『メゾン・ド・ヒミコ』オフィシャル・ブック

身体に馴染む映画っていうのがあるとすると、私に馴染む映画は幾つかあるみたい。良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか、はたまた内容が素晴らしいとかひどいとか…そういうことじゃなくて、なんていうのか、うまく言えないけど、


すとんって音がするほどしっくり馴染んじゃう


っていう映画。居心地が良い映画。癒し系だとかそういうことじゃなくて。


メゾンドヒミコ、観る前からすっごーく気になっていて、始まった瞬間に「すとん」!


まだあちこちでは公開されてないらしいので、気をつけて書きますけど、もちろんオダジョーなしには語れないけど、なんていうか、もっともっと深いところでしっくりきちゃった。


これまでにすとんとしっくりきちゃった映画といえば*1

リリイシュシュのすべて(監督 岩井俊二 主演 市原隼人
アカルイミライ(監督 黒沢清 主演 オダギリジョー
ダンサーインザダーク(監督 ラースフォントリアー 主演 ビヨーク)
アメリ(監督 ジャンピエールジュネ 主演 オドレイトトゥ)
小さな恋のメロディ(監督 ワリスフセイン 主演 マークレスター)
ポゼッション(監督 アンジェイブラウスキー 主演 イザベルアジャーニ)


ごっちゃまぜのジャンル目茶苦茶だ〜〜〜〜(笑)


自分の一部みたいな映画達かも(笑)
そこにメゾンドヒミコも入れちゃいましょう。


オダジョー、色っぽーーーーーーー!ほーーーー。
でも実際のオダジョーってあっけらかんとしているらしいですけどね。


ほんとのところ、げいの人たちがこうなのか、だいぶ違うらしいですけども
私の友人のイギリス人のカップルもかなり違いますけど、そんなことはいい!


切なくて、すとんときちゃった映画です。
また観に行っちゃうなー、何回かきっと。
以下 ネタバレです。お気をつけあそばせ。



犬童監督はオダジョーが《アカルイミライ》に出てるのを観て、この役は彼しかいないでしょーとのたまっておられます。そっかー、やっぱりアカルイミライ繋がりかーと後から納得。


脚本は岩井俊二監督のリリイシュシュの特別版DVDでナレーションを担当している岩井畑出身の渡辺あやさん。そっかー、ここでもリリイシュシュとの関連が〜〜〜〜〜!


柴崎コウ演じる沙織がまたいいんですよ。地味でかわいげの全くない女性なんだけど、すごくドキドキしちゃう。実は「世界の中心で愛を叫ぶ」の時の彼女はあんまり好きじゃなかった。ドラマとかに出てる彼女もあんまり好きじゃなかった。でも、ここへきて、すとんって入っちゃった映画にて、私の一部(?)になっちゃった(爆爆) 


卑弥呼役の田中泯ッシ、ひたすら美しいです。品格がある卑弥呼らしい。


この映画、セリフまわしも行動も時にすごくエロいんですけど、それがげいの人たちの言葉で言われるとちっともエロくない。沙織がしゃべってもエロくない。なんだろう、自然というか、あたりまえというか、人間の本質というか。春彦の欲望に対するセリフ、うなづいてしまった(笑)その春彦さん、上半身はだかで萌え〜〜〜(笑)


そっかー、モーリスベジャールの「愛と死」*2っていうバレエみたい*3


でもやっぱりせつないなー。せつないなー。せつないなー。

*1:自分の記憶再現

*2:エロスタナトス

*3:すっごい主観だ!