心身ともに《豊》な《未來》を!

アラカンからの挑戦

mixiのコミュでいろいろ学ばせてもらいました。

プロの馬乗りの本については知らないけど、一般の馬の飼い主(?)が、馬とコミュニケーションを取るための書籍ってほんの一部を除いては日本語訳されているものがほとんどないんですねー。犬についてならたくさんあるのに(でもラブラドールに限定すればほとんどないから欧米の書籍を読むしかないけどね)。その上、日本人でそういうたぐいの本を書いている人もいない。騎乗方法とか訓練方法について書かれたものはあってもね。

そもそも馬とコミュニケーションを取るって一般的でない?必要度が薄い?

そうだよねー。普通は自宅に帰ったら馬がいる生活なんてないし、自馬を厩舎に預けている人はいても、単なるオーナーであるだけでたまに乗るとしても、他の人(トレーナーとか)が普段乗って試合に出ている場合などが多いかも。

そうなると欧米のようなコミュニケーションってのは邪魔になるだけ?!トレーナーや競技者との息が合えばそれでいいわけだからね。下手にオーナーとコミュニケーションを取られても困るって事もあるだろうし、実際には、オーナーサイドの勉強不足でトレーナーの言いなりってことが多いようだけどね(総合的に判断すると)。

自分で育てていく自分の馬を持たなければそんなに真剣に考えないことなのかもしれない。クラブの馬なら可愛がっていてもどこかで線引きしてるし、他人事に済ませてしまうかもしれないから。

馬はとても高等*1な(?)動物で、人間に対して信頼もするし、非常に細やかな感情も持っているということに気付かないまま馬主である人も多いのかもしれない、と最近思う。競走馬は持てないけど、競技馬くらいなら持ってもいいか的な‥。馬主の考えがそうでなければもっともっと馬とのコミュニケーションについて語られるハズだもん。意識がまだそこまで行っていないってことに驚かされる。

その一方で、こんな話も聞かされる。「日本を代表する障碍飛越の選手が数人、協会負担でフランスに研修に行きました。そこで普通に飛んでるジュニア達、日本のオリンピック選手よりずっとうまい(^.^;)。ドイツにも行きました。あてがわれた練習馬、軽く160センチの障碍をぽんぽんと飛ぶ。日本の最高の馬よりドイツの練習馬の方がレベルが高い。世界レベルで闘ったらちっとも歯が立たない。でも日本の代表だからオリンピックに出られるって話。」等々。

文化の違いだよね。

ラブラドールに心底惚れ込んで、とことんまで突き詰めた感じな私たち。イギリスに行ったとき、ある人に言われた言葉が心に染み込んでいる。

「日本のような狩猟もしない国でどうしてラブラドール?」

返す言葉がないよね。この国でガンドッグであるラブラドールの気質を保ち、性質を残し、ショーで活躍させる事ってできる?頭打ちだ。でも出来ることはやったと思う。

乗馬の世界でもそれと同じ感じを受ける。でも、仕方ない。ここは日本。私たちにできることしかできない。自馬を持って初めて考えることがある。馬のこと、良く知らなかったけど、知らなくちゃいけないし、知る義務がある。

コミュニケーションについても学ばなくちゃならないし、マッサージとか、体の作りについても知らなくちゃいけない。

一緒に暮らせなくても、命に責任を持つことになるからね。犬と違って、運動してもらうし、体もケアしてあげないといけないからね。

フランスの雑誌を年間購読しだした。馬の保険の話なんて、一般の馬飼いのレベルで語られているけど、日本にはありはしない。競走馬にはもちろんあるけど、ダメになったら廃棄の世界で、誰が保険なんてかけますか?それがフランスでは、何歳まで保険が必要でしょうか?なんてアンケートがされている。違う、違いすぎる。

1頭、2頭引きの牽引する馬運車って、イギリスとかアメリカとかの道路を普通に走っていた。赤かったり黄色かったりとっても可愛いんだよね。そこに馬が1頭顔だして後ろ向きに乗ってる姿って最初はびっくりするけど、当たり前の光景なんだよねえ。

日本でそれを探してみた。当たり前だけど、ない!個人輸入で何台かあるらしけど、いくつかのディーラーでは最近はそれを個人輸入する手伝いも止めているらしい。イギリス製のとても良い馬運車に似たタイプのイタリアの馬運車なら埼玉の業者が仕入れているようだけど、イギリスとイタリア・???うむ。イタリア車ってのはよく壊れるからなあ。そこが可愛いとかいう人向きだし。

つまり、1頭、2頭での移動ってのは普通はしないってことだ。普通は自宅で馬を飼わないってことだ。実は馬は軽車両扱いだから自転車の交通ルールが適用されるので、普通に公道を走ることができるのだけど、もっと遠くへ移動したり、気持ちのいい外乗をしに郊外へ出かけるなんてことはしようとする人がいないわけだ。

文化の違いだよね。

‥と、改めて文化の違いに翻弄される日々を送っているのであった。

*1:高等とか下等とかいう言葉は好きじゃないんだけど