心身ともに《豊》な《未來》を!

アラカンからの挑戦

 虹の女神-rainbow song- を観た


岩井俊二監督作品じゃーないんですけど、弟子(?)の熊澤直人監督作品なんですが、岩井ワールド満載でした!!というか脚本の桜井亜美さんも、岩井さんの門下生(?)みたいなもんで、「リリイシュシュ」の場合とは違うけど、岩井さんと二人三脚で書き上げたような、みんなで作ったみたいな作品でした。


で、例のごとくジワジワと後から後から追い上げてきます。心にぐぐっと突き刺さった矢が少しずつ奥に進んでいるような感じ。


「リリイ」は中学校が舞台だったから、かなりノスタルジーな気持ちといっても、中学時代にまですっとんでしまって味わったわけだけど、今回は大学生。しかも、映画研究会のリアリティを追及するために、大学内での撮影をしたそうで、本当にノスタルジー。カメラの回し方もレトロな感じで、やっぱり好きだなあ、この人たちが作るもの。


イッチーこと、市原隼人くん、成長したねえええええ。「リリイ」時代には監督からダメだしの連続で、何カットも使えない場面ができちゃったのに、今回の出演は本人もいろんな経験をしてきた後の満を持しての参加でした。本当に成長したねえ。嬉しいよ、こうして君と再び岩井作品で会えるなんて。感激だよ。「リリイ」から抜けられなかったあの頃を思い出しますわ。


上野樹理ちゃん。はまり役でしょう。未來さんと共演した吾一と健太の話の時も、ああこんなにいい子がいたんだなあって思ったけど、今回また新しいキャラで良かった。今、「のだめ〜」でブレイク中だそうだけど、これからも楽しみな役者さんですね。


蒼井優ちゃんの役柄、生まれつき盲目の少女。難しい役を、目線ひとつとってもすごくリアルに、そして優しく、演じきっていたね。さすが!です。どんどん新しい境地に行ってしまうのね〜。とてもとっても大事な役柄でした。アジュンマはあなたが出てきた瞬間にウルウルしてしまったよ。


昼間の映画館、何度も言ってるけど、人は10人以下ね(^_^;)それで興行が成り立つって言うんだからすごいなあと思う。しかも!今日はレディースデイで、映画代は1000円だったのよおお。なのに10人以下(-_-;)まあ、見るほうは空いてていいんだけどね。


で、やっぱりもう一度観に行っちゃいそうだなあ。あの世界観、何度も見れば見るほど深く味わえるものなんだもん。DVDが出るまで待つ??いやいやあの綺麗な虹は大きなスクリーンで見なくては!!