心身ともに《豊》な《未來》を!

アラカンからの挑戦

私生活

シアタークリエに初めて行って参りました。大きさはたぶん、コクーンくらい?!2階席ってのがなくて、バルコニー席だけありました。昔映画館だった頃、そういえば何回か行ったなって思い出しました。


来月からいよいよRENTが開始。この小さな器だったらどこに座っても舞台が近いなって感触。ただ、一番はじっこの席に座ると通路がなくて壁だから出るのが苦しいです(^.^;)


さて、私生活。


イギリスではよく演じられている題目らしいですが、日本では初めてですか?ジョン・ケアード演出ですね。

以下ネタバレあるので畳みます。

ほとんどウッチー演じるエリオットと寺島しのぶ演じるアマンダの、二人の葛藤の話。そこにじゅんさん演じるヴィクターと中嶋朋子演じるシビルが関わって、最後はどうなる??みたいな話。


社会の規範に対して徹底的にあまのじゃく態度を取るエリオット。ウッチーにぴったり。小気味よいセリフ回しと、モラルとか規則とかそういうのはゴメンだと言いつつも、男のエゴ丸出し。細かい表情やしぐさが抜群だね、ウッチーは。ピアノの引き語りも自分でやってるように見えた(ガンミでも)けど、そうなのかしらん。時にマクベスの一面が出てきちゃったりして‥。エリオットじゃなくて、ウッチーはウッチーなんだなって妙に思ってしまった場面も‥。それは自分的には残念。


寺島しのぶさんの演技は初めて見たんだけど、お化粧するとかなりファムファタル的な匂いがするのね、この方。アマンダの奔放で、型に捕らわれない生き方を演じるのにぴったりでした。まだ初めての出会いなので、次に見たときに役柄で見られたら、すごい人なんだなって思うでしょう。

(最近、すみませんが、松たか子さんの演技が‥狂気の演技があまりにも似通っていて、マクベス夫人、おはつ、シスターズの姉‥全ての狂気の演じ方が同じように思えて残念。野田マップではどう出るか??と個人的にはドキドキ中‥なんてのもあって、役で見えてこない事にこだわってしまう自分がいます)


中嶋朋子さん演じるシビルは、シビルだった。メソメソと泣きつつも、絶対に自分を譲らない意固地な女性であり、型にはまった考え方と、思い通りに人を動かしたい無意識かもしれない自我を持つ女性。一見、きちんとした教育を受けてきた女性と見えても、言葉遣いの中に変なものがあったり、実はストレートでない感情を持っているように思えた。ま、ストレートな人なんていないんだけどね〜。だからこそ、冒頭の場面でエリオットに何度も「何を企んでいる?」と聞かれたりしたわけでしょう。


さてじゅんさん演じるヴィクターは、伝統的なイギリス紳士然とした紳士っぽく振る舞いたい男。紳士としてどうあるべきかを心得ようとしている人。でも、中身はそれに時々ついていけてないし、最後には爆発しちゃうんだけどね。人間って面白いね。
それにしても変な髪型だった(^.^;) 本当におかしな髪型(笑)じゅんさんはいるだけで面白いんだけど、髪型も含め、不思議な空気を醸していた。そういうキャラじゃないんだけどね〜紳士なんだし〜。最後の最後の場面で、じゅんさんの神髄が出ていた。シビルとヴィクター、どっちも仮面を脱いで素の部分でけんかをする場面。変わり身の早さがじゅんさんの得意なところ。2面も3面も使い分けるもんね〜。


話の内容って言えば、そりゃ、「金曜日の妻たちへ」かと思っちゃった(^.^;) たまらなく引かれあう二人(エリオットとアマンダ)に翻弄される残り二人。しまいには残り二人がくっついちゃう‥みたいな‥。


セリフの応酬の中に面白さとか風刺なんかが入っているわけで、時々噛んでしまったアマンダのセリフ回しもそれはそれなりに感情の高ぶりで処理されるものだったし、4人とも熱演でした〜。
 

小間使いのフランス人、フランス語でまくしたてて誰も翻訳しないでそのままって(笑)なんか勝手にしてくれっていう感じだったけど、聞き取れない私って‥(-.-;)