ずいぶん前に予約しちゃったし、抽選で当たったし、前から4番目の真ん中付近の席だし、娘と行ってきました、12日に。あー、この日はじゅんさんの「ラブレター」が一日だけ上演される日。どうして重なっちゃうかねー。じゅんさん、観たかったわ〜。
さて、身毒丸の話。
蜷川さんって、こういう感じの演劇も作ったんですね。舞台装置もどんどん変えて、演劇っぽい演劇。唄もおどろおどろしい雰囲気だし、娘曰く、夢に出てきそうな摩訶不思議な作風でしたが、蜷川さんのギリシャとかローマとかの演劇しか観てなかったからちょっと新鮮でした。
で、あの身毒丸。
沐浴場面で…*1 藤原竜也くん、これを初演した時にはまだまだ幼い少年だったわけで、すごい演出ですねーというか、演劇っぽいけど。照明はかなり落として後ろ向きに脱いで、でも前向きに沐浴するので、真っ正面の人には…!?ちょっとあれを未來さんがやったら…耐えられるか自信ないです、なんとなく。*2
白石加代子さんの「業」というか「情念」というか「恨」というか…。能面をつけていないのに、お面より怖い顔でした。あんなに近くで観たら夢に出ますよ、ほんと、怖い。
娘と一緒に、なんだか帰り道に思わず昔の童謡「手まり唄」「とおりゃんせ」…など、解釈するとおどろおどろしいかもしれない唄を口ずさんでいました。そういう芝居でした。