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アラカンからの挑戦

乗馬 その後 いろんなクラブ その方法


前にサラブレッドを乗馬用にしている弊害などについて、つばを飛ばす勢いで豪語してましたが(^.^;)、少しずつその気持ちにも変化が出てきました。サラも十把一からげではないってことがよくわかってきました。年間にたくさん生産されているだけに、幅広く応用が効く馬も中にはいるってこと、そのことに気がつき始めました。


欧米のウォームブラッド系の乗馬用の馬は、血統もいうに及ばす、ずっと乗馬のために手をかけられ、世話をされてきているのでしつけが行き届いているわけですが、珍しいことではあるでしょうが、日本生まれのサラの中でも、競馬引退後に性格があまりにも良くてしつけが簡単に入る馬もいる、ということもわかりました。この短期間にそういう馬に数頭出会いました。馬場用の訓練をされていて、決してバタバタしない、後ろに回っても絶対に蹴り上げたりしない、そういうしつけがしっかり入った馬や、なんの訓練もしてないのに生まれつきの性質から洗い場でもじっと待ち、人に寄り添うように甘える馬もサラの中にいます。


固定観念で比較してはいけませんね〜。でもまあ、そういう馬の方が珍しくて、おおかたの競馬上がりのサラの後ろを回るときには「蹴るから気をつけて」「後ろには絶対に行かないでね」といわれる場合も多いので、気をつけるに越したことはありませんが。実際、以前入っていたクラブにはそういうサラがとても多く、お腹を蹴られて内蔵を痛めた人もいましたし、物見がひどくて風のある日には何をしでかすかわからない馬もいました。調教と性格の問題なんでしょうね、こうなってくると。(ちなみに今入っているクラブは、サラでも絶対に蹴らない、物見をしない馬が調教されているので安心です)


それと、私のように大人から乗馬を始める場合(小さい頃まったく乗ったことがない人)は、感覚で乗れないので、全国展開の大手の乗馬クラブのようなところで、ものすごく時間をかけてゆっくりと階段を上るように練習を積み重ねていくのが結構いいんじゃないかって思うようになりました。その大手Cクラブは、乗馬通の間では踏んだり蹴ったりの扱いで言われているのを耳にします。たぶん、大学で馬術部だったとか日がな一日馬と過ごせる環境で乗馬をしてきた人達にとってはものすごくあり得ない進度の遅さやレッスン内容に思えるかもしれませんが、私はかえってそのような時間をかけて騎座を作っていく過程があってこそ、大人から始めた人が、落馬しない乗馬、楽しい乗馬を体現できるんじゃないかと思います。


今私が所属している千葉某所のクラブで、長く乗っている年配の女性会員のほとんどは、実は皆大手Cクラブの出身なんですよねえ。その大手Cクラブでは何年かすると会員が外へ流れているようです。上達を実感できなくなるのか、外の声が気になり出すのかわかりませんが。

大手Cクラブは部班(数名・数頭が一緒)レッスンが主で、よく他所のインストラクターにケチ付けられるように、馬がインストラクターの声に反応してしまうので、騎乗している人が何も扶助をしなくても勝手に動くといった欠点がある一方で、部班レッスンでしか覚えられない図形の描き方とか、前後の感覚なんかを何年もかけてじっくりと体で覚えていく利点があると思います。


その大手Cクラブではなく、最初から小さなクラブで開始するとマンツーマンレッスンだし、進度もみるみる早いように思うのですが、その騎座でそんなことまでやらせちゃっていいの?という不安感いっぱいな状態で障碍を飛んで、あ、やっぱり落馬かい、という事がよくあります。私もそのクチで、たいした騎座でもないし、騎乗姿勢だって良くないのに、障碍、しかも80センチの連続障碍なんて飛んで、ただ馬が頭を下げただけなのにバランスを崩して落馬、負傷、乗馬ストップということになった経緯が。


今にして思えば、へたくそなのにもっと難しい事をやりたがり、障碍やりますか?の言葉に飛びついた自分が浅はかで馬鹿でした(笑)最近集中して馬に乗り、フラットワーク中心のレッスンにて、馬を自分の騎座で動かす事を覚え始めてきたら、それがなんて面白いことかと開眼しましたが、そんなときに、大手Cクラブで長年乗ってきている人の騎乗方法は、遠回りなのかもしれないけれど、大人が始めるには安全で長く楽しめる方法なのかもしれないなと思うようになりました。


その大手Cクラブがあるおかげで、全国的に乗馬人口は増えていると思うし、子供のレッスンも多いので、裾が広がっていると思います。実際、犬友達の友人の息子、娘(小学生)は学校から帰って夕方遅くの乗馬レッスンに参加しているし(居眠りしながら騎乗しているそうw 扶助しなくても馬が動くからw)、別の犬友達の、そのまた友人夫妻(50代半ば)が最近そのCクラブで無料体験レッスンを受けて楽しくなり、夫婦で乗馬を始めたと聞きました。


乗馬ってホント難しいし、上達への近道はないから、安全に楽しく乗るために、少しずつ少しずつ乗っていくしかないんだと思います。このところ、体は鍛えてるから体力の衰えはあんまり感じませんが、もはや若い子のような反応の良さはないし、転べばケガするし‥な自分にとっても、乗馬の本を読みつつ、イメージトレーニングをすることも、脳のリフレッシュと思っています。